【片麻痺】まっすぐ立つためには?
こんにちは、ひろかずです。
本日は、【片麻痺】まっすぐ立つためには?、というテーマで書いていきます。
片麻痺者は、姿勢は非対称となり、「まっすぐに立つ」ことができずに傾く方を多く経験します。
健常人は、特に意識することなく「まっすぐ立つ」ことができています。
立った状態で、重心を片側の足底に移すと傾きを感じますし、すぐに修正できます。
ちょっとでも、まっすぐじゃないとすぐにわかりますよね。
大切なのは、まっすぐを知覚できることです。
円背や側弯の人はまっすぐじゃない?
円背や側弯がある人、脊柱に変形がある方はまっすぐ立てていないのでしょうか?
見た目の姿勢に傾きがあっても、バランスを保ち立てていれば、その人にとって
「まっすぐ立っている」となります。
大切なのは「垂直性」です
骨と筋肉で構成される身体は構造的には不安定です。
その不安定な身体の「垂直性」を保つために、脳には内部モデルというはたらきがあります。
内部モデルとは、ざっくり言うと
姿勢を安定させるために、運動予測してこのくらいの力加減で身体を動かしとこ!
と脳がコントロールしている状況です。(*複雑な理論ですので、気になる方は調べてみてください!)
長年かけて、「垂直性」は学習されているのですね。
内部モデルの構成要素
立位姿勢の安定には、視覚・前庭・体性感覚が重要とされています。
この感覚情報の統合に不一致があると、頭の中では
「あれ?なんかまっすぐじゃない??」みたいに感じるんですよね。
臨床をイメージして考えると、
→下肢の要素をチェック
・背臥位になれるか
→体幹・股関節の可動性をチェック
・立位で開眼・閉眼のバランス
→視覚の要素をチェック
・立位でナローベースのバランス
→体性感覚の要素をチェック
まっすぐ立てない人は、
「垂直性」の優先性をチェックしてみると良い思います。
結構重要、前庭の評価
バランス評価において、前庭の評価は結構重要です。
私自身、若手の頃は
「片麻痺=(体性)感覚障害」のような
思い込みや単純な結論となってしまうことが多かったです…(反省)。
スクリーニングで頸部回旋・側屈の前庭刺激を行い平衡感覚を保持できなくなる方は
詳細な前庭評価に進む良いと思います。
ただし、めまいや嘔気を誘発する可能性があるので、実施前にしっかり説明し、同意を得て行うことが重要です。
以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。