【脳卒中】手内在筋と外来筋をチェック

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【脳卒中】手内在筋と外来筋をチェック

こんにちは、ひろかずです。

脳卒中後ケースの手の問題を考えると、

・屈曲パターンが強く開かない
・代償動作で過剰に握りこんでしまう
・不使用による手内在筋の萎縮

さまざまな現象があるかと思います。

基本中の基本ですが、解剖学は必須の知識です。

今回は、備忘録としてまとめてみます。

手指・手関節の筋肉

手指・手関節の筋肉になります。

 

手指と手関節の筋肉は、細かく小さいため的確に触診するには解剖イメージは必須かと思います。

 

経過とともに筋緊張(過緊張or低緊張)や長さ(短縮)の変化が加わります。

 

しっかりと各筋をわけて確認できると良いかと思います。

手指の外来筋

手指の屈筋と伸筋になります。

 

こちらは母指の外来伸筋です。

手内在筋

手内在筋は、小さく細かな筋肉が多いので一つ一つ丁寧に確認していきましょう。

 

手の硬さがみられるケースは、手外来筋の影響か、手内在筋の影響か

 

両者の区別をしていけると良いかと思います。

意図と手の活動

手の活動は、実にさまざまな形で表現されます。

 

「把持」という活動でも、その形はさまざまです。

 

These principles were based on the supposition that the intended activity determines what type of grip is used for any given action.[1]

意図された活動が特定のアクションに使用される握りのタイプを決定する

Umberto Castiello.The neuroscience of grasping.NATURE REVIEWS NEUROSCIENCE.2005

 

例えば、ペットボトルの把持でも、「飲み物を飲むとき」と「持ち運ぶとき」の把持は異なります。

 

筋活動の強弱、感覚の知覚、操作性への認知など、把持は意図よってバリエーションがあります。

 

脳卒中ケースのアプローチでは、「意図」につながる動機づけが大切かと思います。

【脳卒中】把持動作が難しいケース

把持するためには、母指と示指の距離が適度に離れないといけません。

 

脳卒中ケースでは、把持のための構えを作ることが難しいケースが多いです。

 

背側骨間筋や母指球筋の長さが保たれていることは大切なポイントです。

まとめ

手内在筋と外来筋について、解剖学を中心にまとめてみました。

 

解剖学がわかれば適切なセルフケアにもつながるかと思います。

 

 

 

以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

少しでも明日の臨床へつながれば幸いです。

 

References
  1. Umberto Castiello.The neuroscience of grasping.NATURE REVIEWS NEUROSCIENCE.2005

 

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