肩関節の内転内旋:5つの筋群をチェック
こんにちは、ひろかずです。
脳卒中後の上肢機能は、下肢に比較し回復が難しいケースが多いです。
歩行やバランス・道具の操作などにおいて、上肢機能を回復させることは大切と言えます。
肩関節に着目すると、内転内旋し屈曲パターンを呈しているケースが多いです。
基本的ですが、5つの筋群をチェックしていくことが大切です。
5つの筋群
肩関節の内転内旋に関わる5つの筋群です。
・上肢が曲がって伸びない
・歩行に伴い曲がってしまう
・起き上がるときに曲がってくる
よくあるケースですよね。
一つ一つ影響している筋肉を評価していくことが必要で、
5つの筋群をパッと頭に思い浮かべることが大切です。
一つ一つ確認していく
各筋肉のコンディションを確認していきます。
筋緊張はどうか?
筋の長さは保たれているか?
丁寧に焦らず確認していきましょう。
アライメントとの関係性や姿勢変化による影響を考えながら進めていきます。
経過とともにマルアライメントとなり教科書的な筋肉のアライメントとなっていないケースも多いです。
高齢者は、萎縮を伴い鑑別が難しいケースもあります。
あわせて拮抗筋も確認できると良いです。
肩関節内転内旋に作用する筋群は、鎖骨や肩甲骨・骨盤にくっついています。
肩関節のアライメントは、鎖骨・肩甲骨・骨盤もセットでチェックしましょう。
日常生活動作と肩関節
肩関節内転内旋の筋活動が強い→外転外旋運動の制限となります。
日常生活で肩関節の外転外旋運動が必要な場面は、
上衣の更衣動作
歩行時の腕振り
リアクティブなバランス反応(上肢の外転反応)
洗体動作
ざっくりですが、かなり活動が制約されるので困りますよね。
特に更衣や洗体は、介助者のケアの観点からも上肢機能の改善が求められます。
まとめ
「腕が突っ張って伸びない」という方を担当した時は、
・5つの筋群とアライメントのチェック
・拮抗筋や起始停止を考慮
・歩行や日常生活動作の観点
基本的ですが、このあたりが大切かと思います。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。