【脳卒中】Weakness(弱化)のアプローチ

Clinical

【脳卒中】Weakness(弱化)のアプローチ

こんにちは、ひろかずです。
本日は、Weakness(弱化)のアプローチというテーマで書いていきます。

Weakness(弱化)を改善するには
・筋肉の丁寧な触診
・問題となる課題をみつける
・活動量を上げる
この3つがポイントと考えます。

筋肉の丁寧な触診

基本的ですが、筋肉を丁寧に触診してWeakness(弱化)をみつけることが大切です。

筋肉の形状、位置、長さ、粘弾性には個人差があります。
非麻痺側と比較してみると一つの目安になると思います。

Weakness(弱化)している筋肉を発見したらなぜ?と考える習慣をつけましょう。
パフォーマンスとの繋がりを考えると動作分析の視点が広がると思います。

問題となる課題をみつける

課題とは立ち上がりや着座、歩行周期の〇〇などです。
できそうだけれどできないがちょうど良い難易度と思います。
Weakness(弱化)を改善できる適切な課題選択をできることは、治療を成功させるポイントになります。

The capacity to produce muscle force, or strength, involves—
1. Structural factors, i.e., muscle size: Muscle mass or cross-sectional area (CSA), which depends on the number, size, and relative proportions of muscle fiber types.
2. Mechanical factors, including the length-tension and force-velocity relationships of muscle.
3. Neural factors, i.e., the capacity of the nervous system to activate muscle through motor unit recruitment and rate coding.
・筋力を生み出す能力
1.構造的要因、筋肉のサイズ:筋肉量または断面積(CSA)。筋線維タイプの数、サイズ、および相対的な割合に依存する。
2.機械的要因:筋肉の長さ-張力、力-速度の関係。
3.神経的要因:運動単位のリクルートメント・レートコーディングを通じて筋肉を活性化する。

Carolynn Patten,et al.Weakness and strength training in persons with poststroke hemiplegia: Rationale, method, and efficacy.J Rehabil Res Dev. 2004

「筋力を生み出す能力」をイメージしながら筋肉を触診し、パフォーマンスとつなげて考える、基本的ですがかなり大事だと思います。

・活動量を上げる

Weakness(弱化)をパフォーマンスと繋げ課題を明確にすると、活動量を上げることにつながります。

24時間で考えると、セラピストが関わる以外の時間の方が多いので、この時間をマネージメントするのは大切です。

Weakness(弱化)→活動量が低下→さらなるWeakness(弱化)…このサイクルから脱するためのマネージメントは、より効率的に効果を引き出す上で重要です。

高緊張と低緊張

Weakness(弱化)した筋肉は低緊張を呈していることがほとんどです。

一方で、高緊張を呈する症例もWeakness(弱化)を見逃さないようにしましょう。高緊張を呈する筋肉の拮抗筋は、相反的に低緊張を呈している場合を多く経験します。

丁寧に見分けられるようになりましょう。

筋収縮の時間

筋肉の収縮を確認するとき、「時間」の観点を取り入れてみるといいです。
持続性やタイミング、反応の早い遅いなどです。

筋肉を触診し、課題の中で筋活動を高めるときは、「反応を待つ」ことが良い場合を多く経験します。何気なく動かすセラピストの誘導が患者からすると速すぎる場合が結構多いかと思います。

 

本日は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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