【脳卒中】支持基底面の評価ポイント
こんにちは、ひろかずです。
本日の内容は
支持基底面(BOS:Base of support)の評価ポイントについてです。
脳卒中患者さんの立位バランス評価は転倒を予防する上で非常に重要です。
ダイナミックなバランス評価を行う前にしっかりと基本的な立位バランス評価を行いましょう。
重心がBOSの範囲でどれだけ移動できるか
ポイントは「重心がBOSの範囲でどれだけ移動できるか」です。
BOS評価は静的評価ではなく動的評価と捉えた方が良いかもしれません。
立位におけるBOSは「足底」です。
脳卒中患者さんは
「足がついているのがわからない」
「(麻痺側)支えるのが怖い」
「踏ん張り方がわからない」
などいろんな表現で教えてくれます。
「足底が床面に接地していればオッケー」
というわけではなく、
荷重を感じ、適切な強さ・タイミングで筋肉が活性化しているかが肝です。
健常人と非効率な立位バランス
ここでわかりやすい図があります。
安定性限界:健常人と非効率な人。(A)体の重心(CoM)(白い点)を、円錐の面積として表される安定性限界に向かって前方に傾斜している健康な男性。 (B)非効率的な女性は、CoMを前に動かさずに前傾姿勢をとろうとします。 (C)非効率的な女性は後方に傾こうとしますが、すぐに支持基底面を増やすための一歩を踏み出します。
ここから、
・COMの移動は円錐上か
・足関節戦略と股関節戦略
・ステップの出やすさ
がポイントかと思います。
これらがうまく働かない時に「転倒」が起こります。
患者さんは
・COMは低い
・股関節戦略
・ステップが出にくい
という方が非常に多いです。
セラピーを進めていく中で
・足底接地ができているか(関節の可動性)
・荷重を感じているか(筋肉の収縮・安定性限界)
BOS評価は、この点をおさえていくと良いと思います。
本日は以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
少しでも明日の臨床に繋がれば幸いです。