Spasticity (痙縮)

Clinical

こんにちは、ひろかずです。

本日は、Spasticity (痙縮)について考えてみたいと思います。

症例を思い浮かべると、

・突っ張って立てない
・腕が曲がって伸びない
・だんだんと固くなってしまう…

筋肉の緊張が高すぎるため、運動をコントロールできない方が多いです。

そもそも、Spasticity とはなんなのでしょう。

 

Spasticity とは?

そもそも、Spasticity とはなんでしょう。

なんとなく、

・筋緊張が高い
・関節が動きにくい

そんなイメージがありますが、定義があります。(諸説あります)

定義は、

Physiologically spasticity is defined as a motor disorder characterized by a velocity dependent increase in the tonic stretch reflexes (muscle tone)with exaggerated tendon jerks, resulting from hyperexcitability of the stretch reflexes as one component of the upper motor neuron (UMN)syndrome (Lance, 1980). 
生理学的に痙性は、緊張性の伸張反射の速度依存性の増加を特徴とする運動障害として定義され、腱運動が誇張され、上位運動ニューロン(UMN)症候群。

Angshuman Mukherjee,et al.Spasticity Mechanisms – for the Clinician.frontiers in neurology.2010

臨床におけるポイントは
・速度依存的
・腱反射の亢進
・クローヌスの出現

の3つです。

Spasticity を確認するために、基本的で大事な点です。

・速度変化による関節運動の抵抗感に違いがあるか
・腱反射亢進しているか
・クローヌスがあるか

この辺を確認しておくと、短縮など非神経要因との鑑別ができると思います。

一方で、高緊張の筋肉の拮抗筋は低緊張を呈している場合があります。

高筋緊張の症例

高筋緊張の方は

「突っ張って硬くしまう」
「抵抗して動けない」
「腕が曲がってくる」

動作時に連合反応が出現するケースがあります。
Spasticityと混在しないように整理しましょう。

「上位運動ニューロン障害」ですので、高緊張、低緊張の両面の出現が考えられるため、混在しているケースも多いです。

クローヌスは管理してもらおう

足関節のクローヌスは、

・床に足部を接地したとき

・フットレストに置いたとき

などしばしば確認されます。

 

自身にも、

・足部をゆっくりと接地する

・クローヌスが出現したときは自重を使い抑制してもらう

積極的に指導をして自己管理してもらうことも大切です。

 

 

本日は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうござました。

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