足部内在筋の重要性
こんにちは、ひろかずです。
足部の構造は複雑で、多くの骨・靭帯・筋肉等により構成されています。
静的な姿勢や動的な活動において、足部の役割は大切です。
脳卒中後、足部の変形や麻痺により、足の裏で体重を支えることがうまくできなくなることは多いかと思います。
今回は足部内在筋の重要性について、ポイントをおさえて考えていきます。
足部のコアマッスル
足部の内在筋(足の裏の中の筋肉)は、4層構造で11つの筋肉[1]が重要と言われています。
さまざまな床面の環境(砂利・アスファルト、傾斜など)にも、足部は適応することができます。
実際に足の裏を触って動かしてみるとどんな感じでしょうか?
土踏まず(内側アーチ)のくぼみや粘弾性(柔らかい・硬い)、細かく様々な方向に動くかと思います。
この自由度の高さが重要と言えます。
Foot core system
短く小さな筋の足部内在筋が細かな動きを制御し、長い大きな外在筋(下腿三頭筋など)が安定して働くための協調性が大切です。
立位において、足部がグラグラしていては、強い力を発揮できません。
適切な強さとタイミングで、足部内在筋がセンサーのように体重を支持できることが大切です。
コアスタビリティの安定
ローカルマッスルシステムの構成要素とされる腹横筋は、上肢の運動に先立ち筋活動がみられる[2]とされています。
コアスタビリティの役割は、四肢の運動に先立ち、体幹の安定することにあります。
足部内在筋もコアマッスルと考えると、細かな短い筋肉ですが丁寧にコンディションを確認してく必要があります。
裸足をみる習慣を
以外に忘れがちなのは、裸足の評価です。
裸足になることで、皮膚や色、温度、爪の状態、足趾の変形などなど
様々な情報をえることができます。
高齢の方であれば、皮膚の脆弱性や、足部内在筋の萎縮(病前からの可能性もあり)があるケースもあります。
脳卒中ケースであれば裸足での歩行は一度は確認しておきましょう。
「リハビリで装具をつけて長い距離歩けます」というケースも
「お風呂で裸足で立てません」なんてケースいました。
ケースによっては、裸足で立って数歩でも歩けることのほうが重要だったりすることがあります。
ただし、合併症に糖尿病がある方は、裸足歩行をするときは損傷やケアに注意しましょう。
皮膚の脆弱、足部の感覚障害がある方は、少しの摩擦等で足を傷つけてします可能性があります。
まとめ
今回は、足部内在筋について考えました。
足部内在筋は、短く小さい筋肉が多いので実際触診するときなど難しさもあるかと思います。
丁寧に一つ一つ確認し、セラピー&ケアをしていくことが大切と思います。
足部がコアマッスルとして機能し、多関節との協調性が得られればパフォーマンスは変化していきます。
以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。