【片麻痺】歩行と足部機能

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【片麻痺】歩行と足部機能

こんにちは、ひろかずです。

 

歩行機能を改善するために、足部機能の理解は大切です。

 

歩行周期において立脚期は60%を占め、体重を支える足部が良好なコンディションでなければ歩行の質は低下します。

 

片麻痺者の足部機能はどのような状態でしょうか?

・内反尖足(高緊張例)

・外板扁平(低緊張例)

・足趾の過屈曲+痛み

などの現象を呈しているケースは臨床現場で多いかと思います。

 

今回は、片麻痺者の歩行と足部機能について、ポイントをおさえて考えていきます。

歩行:神経系と筋骨格系の調整

立脚期の足圧分布は、踵から接地し母趾側で蹴り出す軌跡をたどります。

 

片麻痺者の歩行観察から、しっかりと母趾側で蹴り出せているか?

 

蹴り出しが不十分なのであれば、どのような足圧分布の軌跡をたどっているか?

 

蹴り出せない理由はなぜか?

 

適切なタイミングと強さで筋活動発揮するには、筋骨格系と神経系の調整が不可欠です。

 

各ケース考えながら観察し分析していく必要があります。

立脚期の足圧分布の軌跡

踵から母趾を通るための、足部のコンディションが保たれているかも大切です。

 

例えば、足底腱膜が短縮していたり、MP関節の伸展制限があるケースなど

母趾側での体重支持を制限する可能性があります。

また、病前から外反母趾や痛みがあるケースもいます。

 

・もともとの歩容は?

・歩行補助具の利用は?(屋内と屋外)

・歩行頻度は?活動量は?

 

目標は、病前機能から妥当なレベルで設定する必要があります。

 

病前の歩行機能の情報収集を行い、妥当な目標設定をしましょう。

Foot core system

歩行において、足部内在筋と外在筋が重要です。

足部内在筋は、細かな多数の筋肉によってアーチを形成しています。

また、アキレス腱と足底腱膜は連なって位置しています。足部と下腿セットで確認していくとよいです。

まとめ

片麻痺者の歩行を足部機能の観点から考えました。

 

立脚期において問題となるフェーズを絞り、

足部内在筋と外在筋の関連性

筋骨格系と神経系

の観点から考察を深めていくとセラピーの展開が広がると思います。

 

 

以上となります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

References
  1. Linah Wafai, et al.Identification of Foot Pathologies Based on Plantar Pressure Asymmetry.Sensors.2015
  2. McKeon PO, et al.The foot core system: a new paradigm for understanding intrinsic foot muscle function.Br J Sports Med 2015

 

 

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